先日、«松くい虫被害のメカニズム»の記事で松くい虫についてご説明しましたが、今日は予防方法を紹介します!
松ヤニの状態をみて松くい虫の感染なしと診断できたら、松ヤニの流れが弱くなる休眠期(11月〜2月)に施工します。
※薬剤を幹に直接注入させるので、松ヤニが活発な時期に行うと薬剤が逆流してしまうためです。
まずは木の大きさと幹の太さで薬剤の量を決めます

薬剤の量が決まったら、ドリルで幹に穴を開けます

穴を開ける箇所はどこでもいい訳ではなく、松の枝の向きや角度を正確に計測し、薬剤が全体に浸透するよう細心の注意を払います。
薬剤を注入

約30分〜数時間かけて薬剤が浸透していくのを待ちます。
※気温や松ヤニの勢いによって作業時間は変わります。
薬剤が完全に注入できたら穴から雑菌がはいらないよう保護材で補修して完了。
傷口は目立ちませんので美観はそこないません( ´ ▽ ` )
薬剤の効果はなんと約5年!
5年後にもう一度同じ薬剤を注入するサイクルになります( ´ ▽ ` )
被害にあってからでは対処法がない松くい被害ですが、健康な今のうちに予防して大切な松を守りましょう!